ソグネフィオルド フラム
次の日は世界最大級のフィヨルドであるソグネフィヨルド。そのベースタウンとなるフラムという町へ。
列車はオスロを出発してからノルウェー鉄道最高地1303mを超えていく。道中は雪の平原がどこまでも続く。見たこともない自然の姿にくぎ付けになって、、、車窓からの照り返しの雪焼けですでに真っ黒。
キャンプ場にいってみた。バンガローをお願いしたら4人部屋しか空いてなくて、「あとで2人が合流するから」といわれた。変なやつだったら嫌だなーと思いながらいたら、オーストラリアからのアンチャン二人組。見るからにオーストラリア人な陽キャラでとってもいいやつでしかもイケメン。すぐに打ち解けてわいわい。
そこのキャンプ場には他にニュージーランドから来た女の子5人組と、おんなじニュージーランドから来てカップルがいて、みんなで仲良くなってた。
ヨーロッパ周っているとよく出会うバックパッカーはオーストラリア人、ニュージーランド人、アメリカ人、カナダ人。
カナダ人とオーストラリア人はすぐわかる。なぜならバックパックに必ず、自国の国旗のバッチを縫い付けたりしている。よっぽど自国のことを誇りに思っているのか。では、僕が日本の国旗をつけようとは思わないのはなぜなんだ。んー。
彼らは旅の期間も半端なく、6ヶ月、1年なんて当たり前、もう6年もいろんなと周っているという強者にもであった。
彼らがヨーロッパに来る理由は自分のルーツ探し。自分の先祖をたどっていけば必ずヨーロッパのどこかに繋がっているし、しかもそれは複数の国にまたがっていることの方が一般である。単一民族の我々にとってはなんとも複雑に見えるが、日本人の方が特殊なのであるのである。
じゃーみんなでなんかスポーツやって遊ぼうぜということになり、なぜか野球をすることに。優しいから、英語もろくに話せない日本人のために気を使って野球にしてくれたんだろうな。みんなでわいわい楽しくやってた。
なんか暗くなってきたからやめよっか、と時計を見たら夜の11時をとっくにすぎているではないか。夏には白夜の北欧ということをすっかり忘れて過ごしてしまったらしい。
次の日はソグネフィヨルド内を行く観光船にのる予定だ。乗車料金が安というのをねらって朝一のに乗り込みたかった。「だから明日の朝は俺早く出ちゃうから、君たち眠いだろうし、俺そっと出てくから、ゆっくり寝てな。」っていっといた。
次の朝、彼ら眠い目を擦りながらわざわざ起きてきて、「お前との出会いは最高だった。またいつか会えるといいな。Have a great trip」 と送り出してくれた。なんていいやつなんだ! “やっぱもっと一緒にいよっかな”、何て思いながらお別れした。
すばらしい異国の地で偶然であった者同士が、その時間と経験を共有することによって、こんなにも感情が動かされる。不思議だし、やっぱ人なんだなとかんじた。
またこんな風に旅をすることがあったら、友人と一緒に回るのも悪くないかな。気づくこと、感じること、いろんな感情を共有できるのはいいことだ。でも今回は、まずは一人で満喫しよう。
といってもこれから先の旅、一人でいることの方がすくなかった。
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